27歳で2個下彼氏と付き合ってみて気づいた束縛の意味
30代、イラストレーターをしています。
結婚を考えて、10年以上付き合っている彼氏がいます。
けれどこの彼氏に以前に浮気をされたことがあります。
浮気というより寝取られた感じです。
私が27歳、仕事もコンスタントに入るようになって忙しくなり始めて、彼氏のデートの誘いを断ることが多くなっていた頃です。
相手は私の友人でした。
私は彼女に仕事が忙しくて彼とデートをする時間がないのを愚痴ったりしていたのですが、そのうちに「別れちゃいなよ」などと言われるようになりました。
「というか、もう寝たし」と。
はあ!? って感じです。
実は私と彼が付き合う以前から、彼を好きだったらしく、私が忙しいのをよいことに彼に近付いていたようです。
私は目の前真っ暗。
彼をおざなりにしていた後悔と、彼女になびいた彼氏への怒りと、彼氏を寝取った友人への怒りで、もうわけのわからない感情でした。
けれど不思議と、彼と別れる、という感情は湧いてこなくて。
むしろ、絶対に取り返す、という気持ちがありました。
友人と彼氏を私の部屋に呼んで事情を聞きました。
友人は「もう私達付き合ってるし」などと言っていましたが、彼の気持ちは私に向いてたままなことが聞けました。
私はいつから関係していたのか、何回会ったのか、どこで会っていたのか、事細かく二人を問い詰めました。
なにを聞いても彼と別れる気はありませんでした。
ただ知りたかったのです。
知らないまま彼と付き合ってゆくのは嫌でした。
そうして、二人に、もう会わないと約束をさせ、彼氏は私の元に戻りました。
彼とやりなおすことになってから、初めて泣きました。
それまでは彼を取り返すという強い意志に気がとられていたようなのですが、彼が戻ってくれたことが嬉しくてホッとしたのかもしれません。
彼を放っていた、寂しく思わせていた自分への後悔と、彼氏への申し訳なさと、そんな感情だったと思います。
ただ、この件をきっかけに、それからは以前より仕事一本というより、彼のことを気にかけることができるようになりました。
彼の家の事情で、いまだ結婚できないことも受け入れれているのは、あの浮気の一件があったからかもしれません。